(ジャン・ラフェ グラン・クリュ シャルム・シャンベルタン レゼルヴ・キュヴェ・ユニーク 1999)

Information (情報)
Winemaker (作り手) : Domaine Jean Raphet (ドメーヌ・ジャン・ラフェ)
Nation, Area (国、地域) : France Bourgogne (フランス・ブルゴーニュ)
Kind of Grape (葡萄品種) : Pinot Noir 100% (ピノ・ノワール100%)
w.aoki’s Rating (w.aokiのレーティング) : 9.6 (SS)
General Retail Price (標準的な販売価格) : 10,000 yen ~ 15,000 yen
Purchased Price (購入価格) : 14,700 yen
Purchased Shop (購入店) : Wine Shop (優心美酒SHIMURA)
Purchased Date (購入日) : 2013/3/13
Drinked Month (飲んだ月) : 2013/3
Comments (コメント)
2001年に惜しまれつつも引退した、優美でクラシカルなブルゴーニュの造り手であるジャン・ラフェ。
そのジャン・ラフェがUSA(ノースバークレー)向けのキュヴェとして醸造しているキュヴェ・ユニークというシリーズがありますが、その中でも上級キュヴェに当たるのが、こちらのレゼルヴ・キュヴェ・ユニークというシリーズです。(なお、ジャンのディープなファンの中には、このノースバークレー向けのワインを好ましく思わない方も居るようです。僕は好きですが)
液面はややくすんだ、美しく魅惑的なバーガンディの色彩。
濾過器を使わないジャン・ラフェらしい色調と言えるでしょう。
グラスに注ぐと立ち昇る甘くフルーティな香りはとてもチャーミングですが、同時に穏やかさと優雅さも併せ持っています。
樽のブーケも強く、とろけてしまう様な甘さで抱擁をしてくれるような雰囲気。
そこに苔や枯れ葉のニュアンスもあり、複雑さが手に取るように、感覚的に身体に染み入ってきます。
アタックは果実の甘みと酸味とのバランスが絶妙で、シルクのような滑らかな舌触りと丸く角が取れたタンニンが舌の上で遊びます。
楽園へ誘ってくれるような余韻を持ち、14年を経て未だ果実実溢れるこのボトルのポテンシャルは、底知れないものを感じます。
正直、想定以上に凄いです。
美味しいとか素晴らしいと言うよりも、凄さを感じます。
一見着飾らない自然体のように見えますが、こちらから近付いてよく観察すると、明確かつ洗練された至高の美を備えた、代え難い存在感を見せてくれます。
このワインを超える1本を探すことは非常に困難だと思います。
正に、至高のワインです。