(シャトー・ホンジョー メルロ 2011)

Information (情報)
Winemaker (作り手) : Iwasaki Jouzo (岩崎醸造株式会社)
Nation, Area (国、地域) : Japan Yamanashi (日本 山梨県)
Kind of Grape (葡萄品種) : Merlot 100% (メルロー100%)
w.aoki’s Rating (w.aokiのレーティング) : 7.5 (B+)
General Retail Price (標準的な販売価格) : 5,000 yen ~ 6,000 yen
Purchased Price (購入価格) : 5,250 yen
Purchased Shop (購入店) : Iwasaki Jouzo (岩崎醸造(ホンジョーワイン))
Purchased Date (購入日) : 2013/3/30
Drinked Month (飲んだ月) : 2013/5
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ホンジョーワインを造る岩崎醸造は、勝沼のワイナリーが集中する岩崎地区の交差点の脇に在る小さなワイナリーですが、甲州葡萄の発祥地である岩崎の地で、葡萄の栽培とワインの醸造に努力していた醸造免許者130名が、1941年に共同して設立したという歴史の長いワイナリーです。
同じ岩崎地区に工場を持ち、葡萄の産地創りを始め、葡萄の栽培からワインの品質向上に至るまで、地元農家と協力しながら地道にワイン造りを続けてきたこともあり、地元勝沼では《ホンジョー》の愛称で親しまれています。
常にこの地域の香りやテロワールを大切に、地元に愛される個性豊かなワインを造り出すことを心掛けているそうです。
こちらのメルローはワイナリーを訪れた際に購入しました。
やや紫掛かったバーガンディの液面は、比較的明るめの落ち着いたルビー色。
鮮やかや華やかと言うよりは、穏やかや和やかの方が合っている印象でしょうか。
前者が純白や蛍光ピンクなら、後者は生成りやコーラルピンクのイメージで、ほんわかとした明るい赤紫というイメージです。
アロマは、やや酸を感じるチェリー、プラムなど赤い果実が主体。
メルローにしては少し酸に寄っているかな~というイメージですが、そこのところをまろやかな樽のブーケが反対側に引っ張って、バランスが取れている香りに仕上がっています。
アタックは果実の甘みが前面に出ている印象で、香りの印象とは反対に酸味は抑えられていて、柔らかいタンニンが口当たりを優しくしています。
酸とタニックさが穏やかなので飲み易く、甘味も次第に弱くなっていきバランス良く余韻に向かって収斂していきます。
余韻の苦味もジェントルなので全体的に飲み易く、それでいて決して軽くなく重過ぎず、バランスの取れたワインだと思います。
フルボディ寄りのミディアムボディとフルボディの中間と言ったところでしょうか。
個人的にはフルボディと言う程重くはないなと感じました。
もう少し寝かせた方が旨みが出ると思いますので、長期熟成型セラーを持っている人に1番お薦めしたいワインだと思います。
勝沼ワインの中では、ポテンシャルはかなり高い方部類に入るのではないでしょうか。
国産メルローではお薦めしたい銘柄の1つです。
ヴィンテージから5~7年が1番美味しい頃合なのではないかと想定します。