写真愛好家の皆さん、こんばんは。
フォトファンタジスタ×シティランナーのw.aokiです。
本日は、副業としても人気のストックフォトサービスについてお話します。
かく言う私も2019年の秋頃に副業として初めて以来、お小遣い程度ですが毎月少しずつ稼がせていただいている大切な存在です。
ここでは私が実際に使用した経験および1年分の販売実績データを元に話を進めますので、具体性もありますし、或る程度参考にしていただける内容なのではないかと思います。
と本題に入る前に、まず最初に結果発表。(笑)
と言うのも、理由などを読まずにどれがお薦めのストックフォトサービスなのかを知りたい方も一定数いらっしゃるかと思いますので、先にどのサービスがお薦めなのかを記載してから、具体的なデータとともに話を進めていけたらなと考えています。
w.aokiのお薦めストックフォトサービス Best 3
🥇 1st Place : Adobe Stock
🥈 2nd Place : PIXTA
🥉 3rd Place : Shutterstock
になります。(上記各サービス名に、各サービスへのリンクあり)
では、具体的に何故お薦めしたいのかを以下で説明していきますね。
お薦め理由を3つの項目でジャッジしましたので、参考にしていただければと思います。
1. 売上金額
以下は、2020年1年間の画像の販売により得た報酬金額と、母数となる販売中の枚数のデータをご覧ください。
サービス名 | 販売中の枚数 | 報酬金額 | 販売枚数 | 平均報酬単価 |
---|---|---|---|---|
Adobe Stock | 1,194 | 181,098円 | 1,276枚 | 145円 |
PIXTA | 1,329 | 33,390円 | 364枚 | 93円 |
Shutterstock | 826 | 10,478円 | 352枚 | 30円 |
Photolibrary *参考 | 205 | 716円 | 1枚 | 716円 |
報酬金額は単純な販売金額ではなく、源泉徴収税額差引後の手取り金額を記載
上記の報酬金額を見てお分かりのとおり、少なくとも自分の経験ではAdobe Stockが圧倒的に売れます。
そして平均報酬単価も高いです。
これは本業とは別に、限られた時間で行う副業という観点で考えると最大のポイントとなるでしょう。
登録したら写真が営業してくれるというのがストックフォトサービスの良いところであり、PIXTAの平均報酬単価も100円程度と悪くはないのですが、販売枚数の桁がAdobe Stockとは違います。
販売中の枚数はPIXTAの方が130枚程多いのにも関わらず、Adobestockの方が販売枚数が3.5倍多いのです。
この実績を見た時には、Adobe社の拡販力の強さに正直驚きました。
世界的にビジネスを広げている企業はやっぱり違うなと・・・
元々投稿を試みた枚数ですが、これは実はあまり変わらないんです。
自分は手元にある写真の中で、国際写真コンペや自分の作品集向けのものと販売用の写真(俗に言う絶景写真)とを分けておりまして、この絶景写真が現在は総勢1,400枚程度あり、それをほぼ全てPhotolibraryを除く3サービスに同程度投稿しています。(Photolibraryは1度に登録できる枚数が25枚と少なく、更に審査に時間が掛かるので販売中の枚数を増やすこと自体にかなり時間が掛かります)
それにも関わらず販売中の枚数に差があるのは、審査の厳しさも関係してきます。
次に、この審査についてお話します。
2. 審査
ストックフォトサービスも、写真を登録して、はい終わり。な訳ではなく、登録した写真が販売用の画像素材として適しているかの審査が行われます。
この審査で落ちてしまうと当然販売されません。
故に、審査の厳しさもストックフォトサービスをお薦めする上での目安になると私は考えています。
こちらもデータがありますので、以下をご覧ください。
下表は、これまでの登録枚数に対する審査通過率の表です。
ここでは通過率を2つに分けてみました。
1つは、画質通過率、もう1つは総通過率です。
前者は、IPや画像中の文字翻訳が必要など、画像そのものの画質以外の部分での審査落ちを除いた純粋な画質の審査による通過率で、後者は全ての登録枚数に対する通過率になります。
サービス名 ( ()内は販売中の枚数) | 画質通過率 | 総通過率 |
---|---|---|
Adobe Stock (1,194) | 95.9% | 85.3% |
PIXTA (1,329) | 96.1% | 94.7% |
Shutterstock (826) | 76.9% | 61.5% |
Photolibrary (205) *参考 | 99.5% | 97.6% |
総通過率に関しては、PIXTAが最も高くなっており次いでAdobe Stockというところですが、画質通過率に関して見るとAdobe StockとPIXTAはほぼ同じです。
これは、IP(Intellectual Property・知的財産のことです)審査基準が異なっているのだろうと考えています。
これは、米国を拠点にグローバルで販売展開をするAdobe Stockと、日本を拠点に国内および台湾・韓国メインで、その他の海外展開もやっているけれどもメインではないPIXTAとの販売スタンスの違いから来るのかなと。
Adobe Stockの方が、かなり細かい点まで見ている感じを受けました。
審査期間についてはShutterstockが最も早いですが、これに関しては私が見るにAIが審査しているのではないかと考えています。
と言うのも、2,30枚を一気に登録してから10分・15分で一気に審査が終わってしまうことが多々あったためです。
それも一気に同じ理由で不採用になることが頻繁に見られました。
世界中から昼夜を問わず投稿される写真に対し、人の目でこれだけの短時間で審査をすることは、相当な人数を掛けていなければ不可能だと思います。
しかしながら薄利多売なこのストックフォトサービスに於いて、それは難しいでしょう。
故にAI審査の線が濃厚ではないかと見ています。
なお、Shutterstockを除いた場合は、PIXTAが平均14~20日程度(長い時は1ヶ月位)審査に時間が掛かるのに対し、Adobe Stockは1週間~10日程度のため、審査期間ではPIXTAよりもAdobe Stockに分があると思います。
3. 投稿のし易さ
3点目に投稿時の手間に関してですが、この点は、Adobe StockとPIXTAがShutterstockを一歩リードしています。
写真を選んで販売用画像としてアップロードする迄の手間はどのサービスも大差は無いのですが、キーワードの入力という点で大きな差があります。
画像を探している人が検索の時に使用するキーワード。
このキーワードを設定する作業ですが、この記事を執筆している2021年2月現在、Shutterstockは英語のキーワードのみしか対応していません。
英語が得意な人は特に困りませんが、得意でない人はキーワードを設定するのに多大な時間が掛かってしまいます。
この点、Adobe StockとPIXTAに関しては、日本語でOKです。
投稿する写真が多ければ多い程、このキーワードを設定する作業に時間が掛かるので、ここで効率的に作業ができるのはストックフォトを副業として考える上で重要なポイントの1つになると思います。
これら3点から、私はAdobe Stockを最も推薦したいストックフォトサービスとして考えています。
最後に、ストックフォトサービスは他にもあり、私もその幾つかに以前投稿をしたことはあるものの、登録を解除したり数枚で更新を止めたりしています。
個人的に以下の理由であまりお薦めできないなと感じたためです。
(これはあくまで個人の経験およびそれに基づく主観ですのでご了承ください)
サービス名 : amanaimages
理由 : こちらの子会社からお誘いを受けた形で100枚か200枚程投稿をしましたが、審査基準を明かされずに全て落選となりました。
それはちょっと・・・と言うことで聞いてみると、キーワードが画像と直接関係無いためとのこと。
その点は解釈の違いということで理解できたのですが、大量の写真投稿という作業に対して理由不明の審査落ちで、こちらから原因を聞かない場合はそのまま放置と言うやり方に不信感を抱き、投稿者登録そのものも解除しました。
個人的にはあまりお薦めできないかなという立場です。(あくまで個人的な意見ですが、同じ労力を掛けるのならばAdobe StockやPIXTAに投稿した方が販売枚数が稼げるのではないかと思っています)
サービス名 : Getty images / istock
理由 : 数枚投稿をして無事に審査を通過・販売もしているのですが、投稿の仕組や入力画面が他社と比較するとやや複雑で、1枚の投稿にも結構時間が掛かります。
この投稿に掛かる時間と手間の煩わしさから、2枚で止めてしまいました。(笑)
時間がとても余ってるなら未だしも、基本的にあまり時間が無い場合はAdobe StockやPIXTAの方が投稿の際の手間が少ないためお薦めです。
以上が、お薦めのストックフォトサービスの紹介となります。
具体的なストックフォトサービスの紹介に関しては、それぞれのサービスのウェブサイトに実際に訪れていただき、使用してみていただければと思いますが、Adobe StockとPIXTA関しては、ブログ内に紹介記事を掲載していますので、以下リンクから遷移していただき、併せてご覧いただければと思います。
ストックフォトサービス・Adobe Stockの使い方を解説します (当ブログ内記事)
ストックフォトサービス・PIXTAの使い方を解説します (当ブログ内記事)
また、Adobe StockやPIXTA、ShutterstockおよびPhotolibraryで私が販売している写真のポートフォリオのページもご紹介しますので、以下をクリックいただき、併せてご覧いただければ幸いです。
絶景写真を探している方が知人にいらっしゃいましたら、紹介いただくだけでも嬉しいです。
Adobe Stock / w.aoki ポートフォリオ
PIXTA / w.aoki ポートフォリオ
Shutterstock / w.aoki ポートフォリオ
Photolibrary / w.aoki ポートフォリオ
それでは、この記事が皆さんのお役に立ち、充実したストックフォトサービスを過ごしていただけること、お祈りしています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。