Cafe Short Summer Spica ①

ここは Cafe Short Summer Spica。
今日も角のソファー席で寛ぐ2人のおしゃべりが聞こえます。

S : 東京出身・横浜在住の30代
  世の中を斜めに見ている男性。少々理屈っぽく、よく話が飛んでいく。
K : 大阪出身・横浜在住の30代
  直情型で活発な女性。素直で常識人。たまに関西弁が出ることがある。
  

似て非なる言葉

S「世の中には一見似たような言葉があるよね。」

K「例えば?」

S「身近な例だと、予想予測とか。」

K「あ~、言われてみれば同じような場面で使われてること多いかも。
  考えたことなかったけど。」

S「前に調べたことがあってさ、予想は主観に基いて未来を想像することで、予測は統計とか客観的な情報に基いて未来を推測することなんだって。」

K「へ~、全然違う意味なんだね。」

S「どちらも未来に見当をつける言葉だけど、アプローチの仕方が違うってところだよね。」

K「主観的な想像と客観的な推測だもんね。」

S「だから、例えば試験の【予想問題】なんかは厳密には間違いだと思うんだよ。
  こんな問題がこの程度の確率で出題されるだろうって客観的に分析して作られてるでしょ。
  そう考えると、予測問題の方が正しいんじゃないかってさ。」

K「なんかその方が怪しくない?」

S「聞き慣れない言葉ってそういうものだよね。」

K「どっちかっていうと、予測自体に問題がありそうな雰囲気あるわ。」

S「ちなみに『次の試験ではインドに関する問題が必ず出ます。』とか、予測や予想に具体性を持たせると予言という扱いになるらしい。」

K「一気に信憑性落ちそうだね。」

S「サイババに失礼じゃないか。」

K「めっちゃひさしぶりに聞いたわ、その名前。」

Sサイババ式 絶対に当たる!期末試験予言問題集なんてどうかな。」

K「それいろいろと怪しすぎん?」

S「問1:ノストラダムスの大予言では、恐怖の大魔王が降りてくる年は何年でしょうか。」

K「いきなり他人の予言から始まるんだ。」

S「問2:サイババの出身地を国から村まで正確に答えなさい。」

K「それ試験に絶対出ないやろ。」

S「答えは、南インド・アーンドラ・プラデーシュ州・アナンタプラム県・プッタパルティ村。」

K「なっが。」

S「ちなみに長いと言えば、クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットという世界一長い名称の首都はどこの国にあるでしょうか。」

K「それ覚えてて役に立ったことあるん?」

S「答えはタイ。」

K「バンコクって正式名称じゃないんや。知らんかったわ。」

S「問3:私が予言した、貴方の10年後の職業を答えなさい。」

K「お、やっと自分の予言でてきた。」

S「問3の解答:ここには貴方の未来を自由に描きましょう。」

K「いやそこ予言しないんか。」

S「※注釈:そんな予想はよそう。」

K「さり気なくダジャレ入れとるし。てか模範解答用意できんやろこれ。」

S「まぁそもそも予言なんて、言ってしまえば妄想とあまり変わらないしね。
  ビジネスにするのは詐欺みたいなものだと思うよ。」

K「詐欺は言い過ぎじゃない?
  信じる信じないは受け手次第でもあるし。」

S「予言が詐欺なら占いも詐欺になるか、君の好きな占い師とか。」

K「占いは迷える人の救済が目的であって、お金儲けが目的じゃないよ。」

S「本気で言ってる?」

K「失礼ね。」

S「人の心の内側なんて、分からないものだよ。
  それこそ適当な想像もいいところ。」

K「占い師と占い好きを敵に回したね。」

S「そもそも、占いって漢字の由来知ってる?」

K「いや知らないけどさ、あなたこそ知ってるの?」

S「ある日、人は人生の別れ道にさしかかる。
  この別れ道、すなわちY字路をどちらに進んだら良いかを助言することに由来するんだよ。
  つまりY+口。」

K「てかY字路ってなに、Y字路って。」

S「別れ道といえばY字路でしょ~。」

K「そもそも口の上に乗っている部首って【Y】じゃなくて【ト】だよね。」

S「書き易さを追求して行ったらYがトに段々と変化していったんだよ。」

K「なんかイマイチこじつけっぽいなぁ。」

S「とまぁこれは僕が適当に作った話なんだけど。」

K「作り話かい。」

S「でも、例えばこれを国語の先生が言ったら信じたりしない?」

K「それはまぁ、国語の先生に言われたら信じちゃうかもしれないけどさぁ。」

S「占いも同じだよ。
  占い師が占いをすれば信じる人は信じるでしょ。
  つまり身形や知識がそれなりだと、適当な予想でも尤もらしいと人は錯覚してしまう。」

K「程度によるでしょ。」

S「予言に比べると占いはよく考えてあるビジネスだよね。
  個人が相手だし、あくまで予想ベースの助言だから当たらなくても罪にはならないし。」

K「だから占いは詐欺じゃないって。」

S「確かに損害を与えなければ詐欺罪にはならないからね。」

K「占いに何か恨みでもあるの?」

S「占いは売らないって言うじゃない。」

K「ダジャレかい。」

S「加えて言えば、今日のみずがめ座の運勢が最下位だった。」

K「それ逆恨みやん。」

S「占い師の名前も【坂 うら美】だったし。」

K「もうええわ。」

S「そろそろ帰ろうかな。」

K「私も帰るわ。」

S & K「じゃ、またあした。」

  

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