人物写真講座 子供のスナップ写真の撮り方

写真愛好家の皆さん、こんばんは。
フォトファンタジスタ×シティランナーのw.aokiです。

今日は、子供のスナップ写真の撮り方についてお話しようと思います。
前の2回は風景写真の構図の作り方についてレクチャーさせていただきました。
これらの話で、僕がお伝えしたいことはおおよそお伝えできたかなと考えています。
そこで、今回は他にも需要がありました子供のスナップ写真の撮り方についてお話させていただこうと思います。

まず初めに。
子供が産まれると、子供の写真をアルバムにまとめて保存しておきたくなりますよね。
そこでお聞きしたいのですが、今までに子供やお孫さんの写真を撮った際に、スマホで撮った写真にイマイチさを感じたことはありますか?

どんな点が不満でしたか?

例えばよく聞くのはこんな声です。

「ブレちゃって何回か撮り直したんだけど、やっぱりブレちゃって。」
「子供を撮ったんだけど、何か色々ごちゃごちゃしてて見難い。」
「いつも同じような感じになっちゃうんだよね。」

これらに共通しているのは、同じカメラで同じように撮っていることではないでしょうか。
そこで今回は、ちょっとした工夫で、ぐっと素敵な一枚になるコツをご紹介します。
必要なのは「F値(または絞り値。以下 ”F値” と記載)をコントロールできるレンズ」と「そのレンズを取り付けられるカメラ」のみ。
※F値がコントロールできるならば、レンズ一体型カメラでも大丈夫です。(但し、その場合は画角の制約はでてきます)

本題に入る前に、F値についてサラッと説明しておきます。
F値とは、レンズの羽の絞り具合のことを指す数値です。
レンズには、絞り羽根という構造物が存在するのですが、その絞り具合を数値として表していると認識していただければと思います。

このF値と密接に関わってくるのが、被写界深度という言葉です。

これまた小難しい言葉が出て来たなと思うかもしれませんが、意味は簡単。
一言で言えば、ピントの合う奥行き方面の範囲のことです。

そして、
F値が小さい(数字が小さい)場合はピントの合う奥行き方面の範囲が狭く
F値が大きい(数字が大きい)場合はピントの合う奥行き方面の範囲が広く

なります。

 
このF値をコントロールすることで、ボケを活かした写真を撮ることができます。
なお、F値は小さくなればなる程、絞り羽根が絞らない状態になり開口部が広くなるため、センサーやフィルムに入る光の量が多くなり、同じシャッタースピードだと明るく写ります
逆に、F値が大きくなると、開口部が狭くなるため、暗く写ります

このため、F値によってシャッタースピードをコントロールしながら撮影する必要がありますが、最近のカメラでは、設定したF値によって適切な露出(明るさ)にシャッタースピードをコントロールしてくれる、絞り優先オートモード(ニコンの場合はAモードなど)を使用すれば、F値だけを設定して撮影することも可能です。

では、早速作例を見てみましょう。
こちらは、ボケを活かして人物を撮影した一枚です。

 
さて、では次の作例に・・・と言いたいところですが、ここで1点。
このボケの要素に加えて、構図の要素を合わせるとより効果的に写すことができます。

特に使えるのが、躍動感を引き立てる対角構図
写真に奥行きを与え、動きを付けてくれます。 ちょこまかとした動きの多い子供の写真によく合います。

 
実際に、ボケと特定の構図を組み合わせた作例を見てみましょう。


ボケ+構図①

 
次に行きます。
こちらは、前ボケを効果的に利用しつつ黄金比のフィボナッチ曲線を取り入れて、柔らかなイメージを出してみました。

 
ボケ+構図②


次のテーマとして、対比を持ってきたいと思います。
以下は、所謂引きアングルで撮影した一枚です。

 
ボケ+対比①


対比は、もちろん近景でも使えます。

 
ボケ+対比②

 
次に、構図を利用して写真に物語を生み出してみましょう。

 
ボケ+物語①

 
もう一つ。
物語と言えば、この構図が使えます。

 
ボケ+物語②

 
いかがでしたか?

一言に子供の写真と言ってもその撮り方は千差万別になりますが、
個人的に大切にしているのは、どう言った状況で・どう言った表情や動きを・どう言った画面構成で撮るのかこれに尽きます。

自分がその子と一緒に過ごした時間を、いかに一枚の写真に込めて思い出にできるのか。
そのために必要なスキルの一つが、被写界深度の操り方と言えるのではないでしょうか。
そして、その撮影過程を楽しみながら、スナップ写真ライフも楽しんでくださいね。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

  

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