(ジャンニテッサーリ ピノ・ノワール 2018)

Information (情報)
Winemaker (作り手) : Gianni Tessari (ジャンニ・テッサーリ社)
Nation, Area (国、地域) : Italy Veneto (イタリア ヴェネト州)
Kind of Grape (葡萄品種) : Pinot Noir 100% (ピノ・ノワール100%)
w.aoki’s Rating (w.aokiのレーティング) : 7.7 (B+)
General Retail Price (標準的な販売価格) : 1,500 yen ~ 2,000 yen
Purchased Price (購入価格) : 1,738 yen
Purchased Shop (購入店) : Liquor Shop (酒類量販店)
Purchased Date (購入日) : 2020/8/27
Drinked Month (飲んだ月) : 2021/7
Comments (コメント)
ヴェネト州のロンカ村にあるワイナリー、ジャンニ・テッサーリ社。
1963年生まれの現当主であるジャンニ・テッサーリは、創業者であるマルカート一家が営むマルカート社で醸造責任者を務めていました。
2013年にマルカート一家からワイナリーを譲り受けてからは、妻と2人の娘とともに葡萄を育て、ワインを製造し続けています。
葡萄畑の土壌は豊富なミネラルや濃厚な色調が特徴とされる玄武岩質の土壌が主で、このテロワールを忠実に表現することを念頭にワイン造りに励んでいるとのことです。
2016年のヴィンテージがとても気に入ったので、これに引き続き2018年も地元の酒屋さんにて購入。
イタリアでは珍しいピノ・ノワール100%のワインになります。
舌触りがシルキーで酸が特徴のブルゴーニュ、濃厚で力強い南フランスやアメリカのオレゴン産ワインとは異なり、このヴェネトのドメーヌが製造するピノ・ノワールは、非常にフルーティでチャーミングな印象を受けます。
液面はガーネットとルビーの中間的な色調。
比較的深めの色合いで2016年ヴィンテージよりも濃くなっている印象を受けますが、透明度は変わらず高いです。
エッジは若干赤茶色になってきていて、少しずつ瓶内熟成が進んできているように感じますが、あくまで少しずつであり、まだまだ新鮮さの方が前面に出ているように見受けます。
アロマはリンゴを思わせる甘さと、チェリーはチェリーでもワイルドチェリーを思わせるやや野性的なニュアンスが主体の全体的に果実味に寄った香りで、樽香は僅かに感じる程度です。
この野性的なニュアンスを演出する元となっているのが、火山性土壌である玄武岩質のテロワールなのかもしれませんね。
アタックは2016年ヴィンテージ同様に果実の甘味が先行しています。
しかしながら酸に関しては快活ではありますが若干穏やかに感じられ、落ち着いてきている印象を受けました。
タニックさは控えめで、この辺りは2016年と似ていますね。
スッキリとしたドライな飲み口で余韻も爽やか。
相変わらず飲み易くスイスイ行けてしまいます。
一人または二人で静かにゆっくりと味わいながら飲むタイプではなく、数人でワインを囲み談笑しながら楽しむタイプの1本でしょうね。
やっぱり美味しいです。
そして、飲み過ぎ注意で危険です。(笑)
2年前と同様にこの価格にしてこのクオリティは間違いなくお買い得と自信を持って言える一本です。
是非ご賞味を!