実績データあり!おすすめのストックフォトサービス、教えます (2022年版)

写真愛好家の皆さん、こんばんは。
フォトファンタジスタ×シティランナーのw.aokiです。

本日は、副業としても人気のストックフォトサービスについてお話します。
タイトルのおすすめのストックフォトサービスに関しては昨年も記事を書きましたが、1年が経て販売するサイトも増え状況も変わってきたため、2022年版の記事を執筆してみようとキーボードに向かってみた次第です。
昨年同様、私が実際に使用した経験および1年分の販売実績データを元に話を進めますので、具体性もありますし、或る程度参考にしていただける内容なのではないかと思っています。

と本題に入る前に、今年もまず最初に結果発表を。(笑)
と言うのも、理由などを読まずにどれがお薦めのストックフォトサービスなのかを知りたい方も一定数いらっしゃるかと思いますので、先にどのサービスがお薦めなのかを記載してから、具体的なデータとともに話を進めていけたらなと考えています。


w.aokiのお薦めストックフォトサービス Best 3

🥇 1st Place : Adobe Stock

🥈 2nd Place : PIXTA

🥉 3rd Place : getty images / istock


になります。(上記各サービス名に、各サービスへのリンクあり)

昨年と1位、2位に変更はありませんが、3位がShutter Stockからgetty images / istockに変わりました。
この変更の理由は①販売開始から6ヶ月間の売上枚数とロイヤリティがShutter Stockよりも多かったこと・②審査の通り易さに由来します。(getty images / istockは2021年から本格的に参入しました)
では、具体的に何故お薦めしたいのかを以下で説明していきますね。
お薦め理由を3つの項目でジャッジしましたので、参考にしていただければと思います。

1. 売上金額

以下は、2020年1年間の画像の販売により得た報酬金額と、母数となる販売中の枚数のデータをご覧ください。
 

サービス名販売中の枚数報酬金額販売枚数平均報酬単価
Adobe Stock1,527218,449円1,145枚164円
PIXTA1,65936,995円342枚99円
Shutterstock1,17933,560円739枚40円
getty images / istock1,51413,833円328枚42円
Photolibrary8339,339円8枚1,117円
imagemart *1,6646,258円7枚894円
*imagemartは2021年7月から参入したため、参考程度の情報となります。
報酬金額は単純な販売金額ではなく、源泉徴収税額差引後の手取り金額を記載


 
上記の報酬金額を見てお分かりのとおり、2021年に引き続き2022年もAdobe Stockが圧倒的に売れました
そして平均報酬単価も高いです。
自分で販売単価を決められるPhotolibrary、ロイヤリティアップキャンペーンを2022年3月まで展開しているimagemartの日系2サービスも単価は高いのですが、販売力と言う点では圧倒的に先行しているAdobe社などの方が強い印象ですね。
本業とは別に限られた時間で行う副業という観点で考えると、売上金額の大きさ(販売力がどの程度あるのか)というのは最大のポイントとなるでしょう。
やはり世界的にビジネスを展開しているAdobe社の拡販力の強さは違いますね。

登録したら写真が営業してくれるというのがストックフォトサービスの良いところであり、PIXTAの平均報酬単価も100円程度と悪くはないのですが、販売枚数の桁がAdobe Stockとは違います
また、ShutterstockもそのPIXTAの倍以上の枚数が売れていますが、販売単価が低いため報酬に関しては伸び悩んでいます。
ちなみに2021年のShutterstockは単発で$100近い売上の素材が1枚あったため、そのお陰で報酬金額が大きく伸びているという理由もあります。
これを除くと平均報酬単価は1枚35円と大きく低下するため、平均的に考えるとShutterstockよりもgetty images / istockの方が平均報酬単価は高いと見て良いでしょう。

なお、元々投稿を試みた枚数についてはそれぞれのサイトであまり変わりません。
自分は手元にある写真の中で、国際写真コンペや自分の作品集向けのものと販売用の写真(俗に言う絶景写真)とを分けておりまして、この絶景写真が2022年1月現在では総勢1,700枚程度あります。
それをほぼ全てPhotolibraryを除く5サービスに同程度投稿しています。(Photolibraryは1度に登録できる枚数が20~25枚と少なく、更に審査に時間が掛かるので販売中の枚数を増やすこと自体にかなり時間が掛かります)
それにも関わらず販売中の枚数に差があるのは、審査の厳しさも関係してきます。
次は、この審査についてお話します。

2. 審査

ストックフォトサービスも、写真を登録して『はい終わり。』な訳ではありません。
登録した写真が販売用の画像素材として適しているかの審査が行われます。
この審査で落ちてしまうと当然販売されません。
故に、審査の厳しさもストックフォトサービスをお薦めする上での目安になると私は考えています。
こちらもデータを取ってありますので、以下をご覧ください。

下表は、これまでの登録枚数に対する審査通過率の表です。
ここでは通過率を2つに分けてみました。
1つは、画質通過率、もう1つは総通過率です。
前者は、IPや画像中の文字翻訳が必要など、画像そのものの画質以外の部分での審査落ちを除いた純粋な画質の審査による通過率で、後者は全ての登録枚数に対する通過率になります。
 

サービス名
( ()内は販売中の枚数)
平均審査
所要時間
画質通過率
(2021年)
2020年総通過率
(2021年)
2020年
Adobe Stock (1,527)3~5営業日98.1%95.9%89.0%85.3%
PIXTA (1,659)2~3週間99.5%96.1%97.2%94.7%
Shutterstock (1,179)1~2日以内83.4%76.9%68.7%61.5%
getty images / istock (1,514)Creative : 1~2日
Editorial : 3~7日
99.7%88.2%
Photolibrary (833)10日~2週間98.7%99.5%92.5%97.6%
imagemart (1,664)2~3営業日98.6%97.0%

 
まず画質通過率に関してですが、これは80%台半ばのShutterstockを除いた5サービスが98%以上でほぼ横並びとなっており、その中でもgetty images / istockとPIXTAが99%以上と最も高くなっています
一方で総通過率に目を移すと、日系サービスであるPIXTA, imagemartは97%以上(Photolibraryでも92%以上)と非常に高いことに対し、Adobe Stockとgetty images / istockはともに90%弱と若干低くなっています。
これは、IP(Intellectual Property・知的財産のことです)の審査基準が異なっているためと推測できます。
米国を拠点にグローバルで販売展開をするAdobe Stockやgetty images / istockと、日本を拠点に国内および周辺国(台湾・韓国など)メインであるPIXTAやimagemartなどとの販売スタンスの違いから来るのかなと推測しています。

審査期間についてはShutterstockが最も早く、次いでgetty images / istock → imagemart → Adobe Stockと続き、Photolibary とPIXTAは同程度か若干Photolibraryが早い感じです。
Shutter Stockに関しては非常に早い時があるので、一部はAIによる審査を実施している可能性もあります。
これは少し古い話ですが、2,30枚を一気に登録してから10分・15分で一気に審査が終わってしまうことが何度かあった(それも一気に同じ理由で不採用だった)ためです。
世界中から四六時中投稿される写真を人の目だけでこの短時間で審査をすることは、相当な人数を掛けていなければ不可能だと思いが、薄利多売なこのストックフォトサービスに於いて、それは難しいことでしょう。
故にIPに関わる要素が存在しない画像に関しては、AI審査を実施している部分もあるのではないかと見ています。

なお、審査通過率の前年比較をさらっと見ると全体的に上がっていましたが、Photolibraryのみ低下しており、個人的に結構これが不思議でした。
以前は同じ場所で別カットで撮った物(アングルも違うけれどもタイトルは似たような感じだったり同じ)でも審査が通っていましたが、最近はこれが似たような物があると弾かれることが多くなったように思えます。
似たようなアングルでも人によって好みが違うため選択肢を多くしておいた方が総売上は高くなるのが定番ですが、昨今の日本を取り巻く厳しいビジネス環境を反映したサーバー容量の問題などもあるのかもしれないなと勘ぐってしまいました。(笑)

3. 投稿のし易さ

3点目に投稿方法について考察します。
 

サービス名複数枚一括
アップロード
初期アップロード
上限枚数
キーワード画像の説明
Adobe Stock可能指定なし日本語可説明欄なし
PIXTA可能100枚日本語備考欄のみ
Shutterstock可能指定なし英語のみ英語のみ
getty images / istock可能指定なし日本語可英語のみ
Photolibrary不可25枚日本語備考欄のみ
imagemart可能指定なし日本語説明欄なし


まずアップロードに関してですが、複数枚一括アップロード可能かつアップロード上限枚数がないサービスは個人的に強いと思います
それに該当するのがAdobe Stock、Shutterstock、getty images / istock、imagemartの4サービスです。
PIXTAに関しても登録枚数は100枚と多いですから、今から始めようとしている人がストックで500枚~1,000枚など大量の写真を販売しようと思っていない限りはマイナスとは言えないとは思います。
キーワードを見てみると、Shutterstock以外は日本語入力が可能ですので、日本語のみしか対応できない方でも困らないと思います。
画像の説明に関してですが、基本的にタイトルで画像を表すように指定しているサービスが多く、Shutterstockとgetty images / istockのみがDescription(画像の詳細情報)を必要としています。
この点に関しては、英語で作文するのが難しいようであればGoogle翻訳などを使用すれば良いと思いますが、英語のみ対応と言うのは人によってはハンデとなるかもしれません。


これら3点をまとめると、2022年に関してもAdobe Stockが最も推薦したいストックフォトサービスに私の考えは落ち着きました。
Adobe Stockに関しては、①拡販力が強く報酬が多い・②審査の通過率が高い・③アップロード枚数に制限がない、という副業として限られた時間を費やすことを想定すると他社に比べて優れており、特に①に関しては他を寄せ付けない強さを感じました。
2番手として挙げたPIXTAに関しては、Adobe社には及ばないものの日本国内のサービスとしてはトップレベルの拡販力があり、審査の通過率も非常に高く、投稿もし易いため中々の強みを感じました。
3番手のgetty images / istockに関しては、Shutterstockよりも年間の総報酬金額は少ないものの初めて半年間の累計報酬金額がShutterstockよりも高かった点、審査の通過率がAdobe Stockと並んで高い点、投稿のし易さは上の2サービスには劣るものの、アップロード枚数に制限がない点は大きな魅力である点を考慮して選びました。


長くなりましたが、以上がデータから見る私のお薦めするストックフォトサービスの紹介となります。
具体的なストックフォトサービスの紹介に関しては、それぞれのサービスのウェブサイトに実際に訪れていただき、使用してみていただければと思いますが、Adobe StockとPIXTA関しては、ブログ内に紹介記事を掲載していますので、以下リンクから遷移していただき、併せてご覧いただければと思います。

ストックフォトサービス・Adobe Stockの使い方を解説します (当ブログ内記事)

ストックフォトサービス・PIXTAの使い方を解説します (当ブログ内記事)


また、上記6つのサービスで私が販売している写真のポートフォリオのページもご紹介しますので、以下をクリックいただき、併せてご覧いただければ幸いです。
絶景写真を探している方が知人にいらっしゃいましたら、紹介いただくだけでも嬉しいです。

Adobe Stock : w.aoki ポートフォリオ

PIXTA : w.aoki ポートフォリオ

Shutterstock : w.aoki ポートフォリオ

getty images / istock : w.aoki ポートフォリオ

Photolibrary : w.aoki ポートフォリオ

imagemart : w.aoki ポートフォリオ


それでは、この記事が皆さんのお役に立ち、充実したストックフォトサービスを過ごしていただけること、お祈りしています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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